10月の話の直後
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「お前っ……とりあえずツッコみたいことがたくさんあるっ!」
強歩大会完歩?完走?後、拓海は物凄い勢いで私に詰め寄ってきた。
なに?
賭けに負けた悔しさで、私今最っ高にいらいらしてるんだけど。
きっと兄を睨んだ。
「私、疲れてるんですけどー」
気だるい声で答える。
が、しかし今日は兄も負けじとつっかかってくる。
「……負けた方が下僕、だったよなぁ」
ちっ、疲れてるときにうんざりするやつだな。
優越感たっぷりな拓海に対して、私は更にいらいらを募らせる。
腹立つぅっ!!
「だったら早く用事を言って」
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そんなわけで拓海から真穂へ質問タイム
Q.バレー部の後輩はなんで俺にいきなし告白してきたんだ?
A.元々あの子はあんたのこと好きだったから、いい具合にけしかけたわけです。
「フった俺が言うのも何だけど、お前さあ…人の気持ち弄ぶなよ」
「いいじゃん、告白して振られたほうが次に繋がるでしょ?」
「……まあ、強ち間違ってはないけれども」
Q.七組のけが人たちはどうやって手懐けたんだ?
A.放課後学校で勉強してるときに、分からないところを教えてあげるのを交換条件にしました。
「それにしても、まじで擦り傷作ってた人もいたってのに…しょぼい条件だな」
「私の家庭教師は分かりやすいって専らの評判よ?」
「なにそのお前の優しい先生キャラ。似合わなすぎだし。お前鬼畜キャラだろ?」
「おだまり」
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「ほんっと、お前くだらねーことで力掛けといて賭けに負けてるし。アホだろ?」
「うっさい黙れ」
「さぁて、1ヶ月、お前にどんな風に尽くしてもらおうかねぇ~」
拓海の高笑いが秋の空にこだました。
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<主のあとがきってかみじかっ!>
10月の話の補足編。
つうても補足になったかどうか。