「おはよ」
「んーおはよう」
日曜日の朝。
いつもとは違い、少しゆっくりできる朝。
学校に行く必要がないため、特に必然ではないはずだが、
俺たち兄妹は起きる時間がだいたい一緒であったりする。
気持ちわりーよな、なんとなく起きたら、真穂と大体鉢合わせるんだぜ?
朝からこの世の般若と鉢合わせだぜ?
終わってるとはまさにこのことだ。
というのも、真穂は基本的に低血圧で、1日の内で朝は一番ご機嫌斜めな時間帯なのだ。
トイレに行って、歯を磨いたら朝飯を食うために席につく。
親父もママさんも恵美ちゃんも既に食事を済ませていたため、俺らの分だけラップをかけられていた。
俺はもふもふとパンを食し、
真穂はもぐもぐと米を食べる。
色んな部分で共通点がある俺らだけど、朝はご飯がパンかで意見がきっかり分かれていた。
「あんたさあ、いい加減ご飯にしなさいよ」
低血圧で目が覚めきらないため、最早自動的に般若顔になっている真穂が言った。
しかし俺は動じない……ってか寧ろ慣れた。
毎朝ヤツを恐れていたら精神的にやられるだろ。
やっていけません。
「ふざけんな、俺の朝はトーストとバナナとヨーグルトって相場は決まってんだよ」
俺は真穂に反論する。
そう、こいつの俺(?)様ぶりに振り回されてはならない。
まだこいつには負けるわけにいかねぇ。
兄貴の底意地ってやつを見せたるぜ!
「日本の朝はご飯に味噌汁だって決まってんだよ。欧米かっ!だからあんたはそんなにひょろひょろなのよ!」
「はぁっ!?ちょっ、おまっ、それ全然関係ねーだろ!」
「うっさい!がりがり欧米人」
「おめーこそ余計な肉がたっぷりなんだから、悔しかったら俺に分けて見ろ!!」
…………小学生レベルのケンカだが、俺らにとっちゃあ挨拶みたいなもんである。
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<主のあとがき>
久方ぶりの更新はアフォレベルのケンカ。
子どものケンカ見てて思いついた。
本編は今頑張って打ってます!しばしおまちを