「よーし、乾杯♪」
深夜、引退試合の前夜。
俺と真穂は宿舎で密かに杯を交わしていた。
男子バレー部引退前の伝統行事。
『前夜祭』
要は酒飲んでテンション上げるってだけの話なんだけどな。
それが終わって皆寝静まった後、俺らは静かに前夜祭の続きだ。
酒最強の親父の血が俺らには入っているらしく、酒を飲んでも、全然体に堪えない。
「ねー、いいの？明日試合なのに」
いいんですいいんです。てか、お前もそう言いながら飲んでるだろ。
「へへっ、私大丈夫だもん」
とりあえず、大手を振って酒を飲めるようになったら、絶対こいつと勝負してやろ。
「明日調子こいて変なプレーすんなよ！」
真穂がにやっとして言った。
「ばーか、そんなヘタこくか！この俺が！」
真穂が笑った。
俺も笑った。
まるで目の前で俺が笑ってるよーに見えるニヒルな笑い方。
やっぱ血が繋がってんだなーってこういうときにも自覚する。
もちろん、この俺がそんなヘタなプレーしねーよ
「可愛い可愛い妹の頼みならば、尚更だっつーの。」
「うっさい、酔っぱらい！」
真穂が俺の頭を殴った。
せっかくいいこと言ってやったのに、そらねーだろ・・・・・
我が妹ながら、ほんっとに可愛げねえー
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＜決してそんなことしてません！な主のあとがき＞
試合前に酒飲むな？
てか未成年じゃん？
とにかくよい子はまねしちゃいけません！！
す い ま せ ん
男子だと結構あるみたいすよ。試合前に酒。
まーとにかく拓海さんが若干いい気分になってるみたいです。
そこに真穂がツッこむお決まりのパターンです。
ちなみに設定上お互いに酒は初めてではないです。
浩司パパに訓練されてます。
俺酒最強が合言葉だったらしい