First impression~side T
.

拓海と真穂が初対面?初認識の時の話。

拓海サイド
 

4月の話より約1年前の設定。

つまり2人が高校2年生の時の話。
 

******************************

「あれ?女子のライト、変わったじゃん」


「上坂真穂さん、おれと同じクラスだよ」
 

1年前、俺が2年生の時、俺は真穂を知った。
ふーん、いい身長してるのにエースじゃねぇのな。
彼女へのファーストインプレッションはこんなんだった。
 

そのとき俺は、女子の練習を流し見しながら、コートを使えない暇を潰していた

「へえー、あの身長なのに力だけじゃないのな。レシーブもそこそこ出来るし」
 

「しかもスタイル抜群!」
 

「聡、どーこ見てんだよ。ま、オレもだけどな」

順平と聡の会話を聞き流し、俺は彼女のプレーを見ていた。
スパイクとフェイントの技術が半端ねぇ。よく相手のコートを見てるな。

少し決定力には欠けるけど、攻守のバランスがいい。

「拓海ぃ~、お前はパワーしかないんだから、少しあの器用さを見習えよ」
 

「そだね。拓海はライトよりレフトっぽいもん」

確かに俺にはないものを持ってるヤツだな。
うーん、俺もまだまだだ……精進せねば。

妹は俺にそんな欠点に気付かせてくれた人でした。

 

「ん?なーんか、二人、似てない?特に髪の毛」

「はあっ!?」

思い出してみれば、これが何かのお告げだったかもしれない。

*******************************

<あとがき>
 

拓海と真穂がお互いの名前を初めて知ったときの話。
ちょっとバレーボールの専門的な話も入ってるけど、
雰囲気で読んでください。

拓海は1年の時からレギュラーで、ちょっと天狗気味のところ。
真穂のプレーを見て、まだまだうまくならなきゃって思うわけです。

また、真穂はレギュラーを奪い取った直後のところ。
拓海のプレーを見て、超がんばろーと決意を新たにします。

こんなところから実は繋がってましたよってお話ですた。

オチも一緒で、兄弟フラグ立ててみました。

ちなみに、順平は「オレ」、聡は「おれ」です。

この頃の麻子はバレーボール一筋でいいやつでした。
彼氏オンリーになってしまったのは、3年の始めからという設定です。
6月の話だけだと、麻子がベタなヒールすぎて、真穂が悲劇のヒロインになっちゃうんで、元はいいやつだったんだよーという描写を入れてみました。


真穂もなかなかバッサリだし、口悪いので、悲劇のヒロインなんてさせません。
こいつも結構酷いやつなので、麻子は彼氏に逃げてしまったんですよ。
女子部の女関係なんて、基本こんなもんだ。